骨格矯正を学びたい方は、
まず骨について詳しく学ぶ必要があります。
骨は身体を支えるだけではない・・・ことをご存知でしょうか?
骨は身体を支えている以外にも実は働きがあります。
骨にはたくさんの孔(あな)があり、
その孔の中には骨細胞がたくさんあります。
骨細胞は骨をつくる骨芽細胞(こつがさいぼう)がその役目を終えて
骨の中に埋もれ、骨の一部になったものです。
骨は膜によって包まれている
身体の中の骨すべては、骨むき出しの状態ではなく、
骨膜という膜で包まれています。
骨膜を持たない部分は、骨の端の関節面のみで
、ここには関節軟骨があります。
なぜ、骨膜の話かというと、骨膜には神経や血管が広く分布していて
これが骨に栄養を与えているからです。
気づきましたか?
神経が広く分布しているということは・・・
痛みを感じる部分もここです。
骨は身体の中で歯の次に硬く、
重力に耐えて姿勢を維持できるようになっています。
また、骨は骨を溶かして
血液中のカルシウムの濃度を調節しています。
血液中の濃度が低下すれば
筋肉のけいれんなどが起こってしまうためです。
この時、骨を溶かす役割の細胞が
破骨細胞(はこつさいぼう)といいます。
破骨細胞は骨の表面についている細胞で
古くなった骨を溶かしています。
骨は血液を造る働きもあります。
これを造血といいます。
骨の中心部にある骨髄腔という空洞には骨髄と呼ばれる部分があり、
そこで血液が造られています。
骨の働きをまとめます。
骨の3つの働き
①骨は身体とともに成長し、姿勢保持など身体を支える働きがある。
②血液中のカルシウムの濃度を調節する働きがある。
③骨髄腔にある骨髄で血液を造る働きがある
いかがでしょうか?
骨格矯正を学ぶ前に、ぜひ覚えておいてください。
一般的な整体では、筋肉を揉む、ほぐすことを目的にしていることが多いです。
骨について知ると、その症状の色々な原因がわかってくるし、
筋肉や関節の柔軟性や可動域を向上させることは簡単にできるようになります。
これを理解しておくか、そうでないかであなたの修得スピードも変わってくるはずです。