レインドロップとは何か? 聞いたことありますか?
1980年代にアメリカのゲリー・ヤング自然療法学博士が考案したもので、原液のエッセンシャルオイル(精油)9種類を背骨にそって、雨だれのように直接垂らしていく背中に対して行うメディカル・アロマテラピートリートメントです。
精油を浸透させることにより、血液にのって全身をめぐり、様々な臓器、神経、細胞の隅々まで届いて、ホルモンのバランス、身体のゆがみを整え、解毒促進をし、免疫力を高めていきます。
嗅覚からも脳に働きかけ、否定的な感情の開放、気持ちがアップするなど感情も解放していきます。
もともとは、アメリカ先住民族が、オーロラのエネルギーを癒しパワーとして身体に取り入れて心身の不調を癒していたことをヒントに開発されたものだそうです。
アメリカでは、多くの医療従事者がこのレインドロップを医療現場に導入し、脊柱側湾症や脊柱後湾症、坐骨神経痛やその他慢性的な背痛に非常に効果的だと高く評価されています。
また、レインドロップは脊髄トリートメントとも呼ばれており、体の中に溜めこまれたネガティブな感情やトラウマなどを浄化し、肉体的な面では骨格の調整や脊髄やリンパに溜まっているウィルスなどの菌類を浄化し排出する効果も報告されています。
使用する精油はどれも非常に高い抗菌作用や抗ウィルス作用があり、自然治癒力や免疫力UPにもつながるため、回を重ねることにより免疫力が上がり、心身が浄化されます。優しく降る雨だれのように、背中にポトポトと一滴ずつ精油を垂らし、 ゆっくりと身体に染み込ませていくところからレインドロップ(雨だれ)の名がついたとされています。
具体的にどんなことが学べるのか?
レインドロップは、主に背中に行う施術です。
背骨は、身体の屋台骨でもあり、神経、動脈、静脈、リンパ系なども集まっているとても重要で大切な器官です。
そこへオイルを浸透させ、体全体に効果が出てきます。
レインドロップの効果をより高める為に、まずは足裏にオイルを塗りエネルギーのバランスをとります。 その後、ヴィタフレックスという足の裏の脊柱の反射区に対してオイルを塗布し、骨格の配置を動きやすくします。
ここから背中へのレインドロップへ入ります。
高品質で純度の高いシングルオイルを原液のまま順番に脊柱に垂らして、オイルを体内に染み込ませていきます。
浸透させた後は、背中全体をマッサージしていきます。 レインドロップの手技はソフトですが、塗布されたオイルの成分は、細胞まで浸透し、体に働きかけて効果を発揮してくれます。
背骨に溜まった毒素を排出し、背骨周辺にひそむ病原菌に働きかけ、ネガティブ感情の解放や、肉体・エネルギーをも同時に整えてくれます。
レインドロップの効果とは?
レインドロップの効果は1週間から10日持続すると言われており、その間断続的に骨格の修正が行われます。
自然治癒力や免疫力UPにもつながるため、回を重ねることにより免疫力が上がり、心身が浄化されます。
使用する9種類のオイルとは?
レインドロップで使用する精油は原液使用の実績があるヤングリヴィング(YL)社の精油を使用します。
基本で使用するのが以下の精油です。
体調などに合わせて精油の変更も可能です。
- オレガノ:抗菌作用抜群の精油です。
消化器系を元気にしてくれます。体の深部に渇を入れてくれる感じなので、筋肉疲労にもとても効果的です。 - タイム:すーっと鼻に抜けるようなすっきり系の香りは、心の中のわだかまりも溶かしてくれます。
身体への作用は、消化器系に効果的で、胃腸の中の細菌を駆除してくれたり、強い殺菌効果で膀胱炎などにも有効です。
脳細胞活性作用もあるそうです。 - バジル:副腎皮質に作用するといわれているので、ストレス性のアレルギー・アトピーなどに効果的。頭脳明晰作用があり頭の中をクリアしてくれます。
ヒステリーにも効果的なので、気持ちのクールダウンにも使えます。
エストロゲン様作用があるので、妊婦さんにはNGですが、PMSなどの情緒不安定に活躍しそうな精油です。 - サイプレス:組織の奥のほうに浸透していき、組織をきゅっと引き締めてくれる収斂作用があります。
そのため、静脈瘤や痔・むくみなどに効果的です。お肌的には、乾燥で過度に水分を喪失しないように、毛穴をきゅっとする作用もあるので、乾燥肌やアンチエイジングにも効果的です。
樹木系の香りなので、森林浴効果も。すーっと気持ちのクールダウンにも良い香りです。 - ウインターグリーン:抗炎症作用や鎮痛・鎮静・鎮けいれん作用などがあるので、スポーツシーンにはとっても活躍します。深部の血行を良くするので、肩こりや冷え性にも効果的です。結石(腎臓・膀胱・尿道)を溶かす効果もあるそうです。
湿布のような香りです。 - マージョラム:リラックス効果の高い
ハーブ調のすっきりした香りです。
不安やストレスの緩和などにも役立ち、情緒を暖める効果もあるので、悲しみや孤独感を和らげるのにも適しています。 - ペパーミント:肉体的だけでなく、感情の冷却作用にも効果があるのでヒステリーや怒りにも効果的。
しゃきっとしたリフレッシュ感が無気力や鬱っぽい重たい気持ちに、風を吹き込みます。
消化器系をリラックスさせる効果もあるので、急性の胃痛や下痢・食中毒にも効果があります。 - アロマシーズ:いたわりの種とも呼ばれる、すっきりた香りの中にもほっと落ち着く香りのブレンド精油です。
ブレンドされている精油は、バジル・マージョラム・ラベンダー・ペパーミント・サイプレスなどです。 - ヤングヴァラー:レインドロップの最初と最後に使用するブレンド精油です。「調整」という別名があるように、身体のエネルギー調整やそれぞれ精油の働きを良くしたり他の精油との相乗効果を促したりします。
なので、レインドロップの前後で使用することでよりトリートメントの内容が深く効果的になります。
ブレンドされている精油は、スプルース・ブルータンジー・ローズウッド・フランキンセンスです。ブルータンジーはカモミールに似た効果があり精油には珍しいブルーです。
ウッディー系の穏やかな香りです。集中力UP・自尊心upにも良いものです。