2018年、9月よりオステオパシーコースが始まりました。
このコースはアドバンスの数あるコースの中で最も人気の高いコースになります。「頭蓋骨」に特化したこのコースは、開業してからも強力な武器になるでしょう。
第1回目から皆さん真剣です。とても集中しています。写真は頭蓋骨を触診しているところです。
いい意味でカイロプラクティックだけに絞らずいろんな技術を学ぶことをおすすめしています。
実際、現場に出ると「肩こり」「腰痛」以外にも色んな症状やお悩みの方がいらっしゃいます。
「今までマッサージやその場しのぎで誤魔化してきたけど、それでは一向に良くならないので・・・」という方が来院されています。
もちろん、肩こりや腰痛に絞って施術するのは決して悪くはないのですが、肩こり一つに対しても色々な症状があるわけです。
・腕が上がらない
・手がしびれる
・首が回らない
・頭痛がひどい
本当に毎日いろんな方、色んな症状、お悩みと直面します。
技術という引き出し
何でも治せるゴッドハンド(最近増えてきていますが)であれば別ですが、カイロプラクティックだけ学べば全てのお悩みを解決できるといった魔法のテクニックではないです。むしろ視野を広げていろんな勉強をしていったほうがいいと思います。
1つの技術に絞って行うことはそれを極めるという見方もできますが、視野を狭めていることにもなります。できないことの方が多くても、常にアンテナを向けて視野を広げていく気持ちが大切ですね。
メインの技術はあっていいのですが、いろんなテクニックを勉強したり研究していくことで、僕自身、整体師として成長していくことを開業して改めて実感しています。そういう理由でカイロプラクティックをメインの技術として他の技術も取り入れているのが、アドバンスの最大の特徴です。
1つの症状やお悩みに対して、いろんな角度からアプローチできて、お客様に合わせた施術を組み立てていければ施術家としての幅も広がります。
頭蓋骨に特化
オステオパシーはカイロプラクティックと同様、アメリカではドクターですが日本では民間資格です。
資格を取ることに重点をおくよりかは、お悩みや症状をいかに解決してあげることができるかが重要です。
実際に現場で使えるテクニックでなければ学ぶ意味がないと考えています。
どれだけ知識や技術を身に付けても、国家資格ではなく「民間資格」なのです。
整体院経営、整体院集客でターゲットを絞って集客したり、コンセプトがなければうまくいかないことがあるように、特化することはそのテクニックの習得度が上がるということになります。
なぜ、頭蓋骨なのか?
頭蓋骨テクニックは非常に人気の高いテクニックです。力を使わない、副作用がない、そして何より力強く揉まなくても筋肉は緩み、身体の状態はどんどんよくなっていく。そんな技術は面白いし、興味深いですよね。
頭蓋骨療法は、現在でも大きな影響をもっている基本的な理論が、Dr.サザーランドの理論で呼吸において頭蓋と骨盤、特に仙骨の間に何らかの運動関係があることを突き止め、これを「頭蓋・仙骨呼吸メカニズム」(クラニオセイクラルメカニズム)と呼びました。1944年には頭蓋骨テクニックはオステオパシー大学のカリキュラムにも取り入れられています。
実際の現場で多い「不定愁訴」
不定愁訴とは、病院で検査を受けたにもかかわらず、原因がはっきりしない身体の訴えのことです。
つまり、医学的に説明できない症状のことです。
「病院に行ったにもかかわらず原因がわからなくて、出された薬を飲み続けていた」というお客様の話をよく耳にします。
何か月、何年も飲んでいるが改善する気配はなく、「いつになったら治るのか?」「このまま薬を飲み続けても・・・」「薬の副作用は大丈夫?」など心配事が増えていきます。そんなときにオステオパシーのテクニックを使います。
頭蓋骨テクニックはもともと頑固な頭痛やめまい、耳鳴りなどによく使われ、解消されることも多い。
僕たちの身体の中にはCSF(脳脊髄液)というものが流れています。健康な人のCSFは無色透明で脳と脊髄全体を浸します。容量は約110~170mlで5~7時間ですべて新しく入れ替わります。これは24時間で4~7回に等しく、全体として24時間で500~700mlの脳脊髄液が産生されます。
これが体内でうまく循環できている人ほど体調がいいのですが、流れが滞ると健康な状態を保てなくなると言われています。骨のゆがみや筋肉の緊張といったものよりも身体の根源的な部分を差します。
何か難しい話になってしまいましたが、ここを上手く調整できるようになれば、もっと身体の不調で苦しむ人を助けることができます。ほとんどの方が、「病院に行っていたけど薬を飲み続けるのがしんどくなって諦めた」「でも毎日が辛い・・・」と言っています。
このような症状の方は、刺激の強いマッサージを受けると逆に頭痛がひどくなったり、揉み返しのように身体が痛くなったり、重たくなったりします。
頭蓋骨テクニックはあらゆる手技療法の中でも非常にソフトで繊細なテクニックなので、揉み返しのようなことも起こらなければ、刺激が強すぎて痛いと言われることもありません。またソフトで繊細なテクニックなので習得するには何度も練習が必要ですが、一般的なマッサージとは違い差別化ができるし、何より苦しんだり悩んでいる方が多いので実際の現場で大いに役に立つテクニックになります。
不定愁訴以外に、どんな時に使う?
頭蓋骨を調整することによって直接、頭や顔を触るので顔のゆがみに取り除くことができます。お客様からは「不定愁訴がなくなった!」というのはもちろん、
「最近、顔のむくみがなくなった」
「顔のバランスが良くなった」
というお声も頂きます。
なので、僕たちはこのテクニックを不定愁訴だけで終わらせるのではなく、美容面でも使えるテクニックとして活用し、顔のお悩みに関してもアドバイスしています。
「顔のゆがみやむくみもある」という方は肩こりもひどいパターンが多いです。身体の中の流れが悪いと、顔にむくみとして集中したりするケースがあります。顔のゆがみと骨盤のゆがみは連動してゆがむことが多く、色々な繋がりを感じ、非常に勉強していて面白くなる部分でもあります。
今回のオステオパシーコースもこれから年末にかけて学んでいくのですが、受けるたびに面白さ、奥深さを感じていくことだと思います。修得したテクニックで周りの方や一人でも多くの悩んでいる方を救えるようになっていただけたらと思います。
皆さん、最後まで頑張っていきましょう!!