まず、第一に行うカイロプラクティックの触診法として
スタティックパルペーションという触診法を説明しました。
しかし、この静止したままで検査を行うだけの
スタティックパルペーションは
脊柱サブラクセーションを検出することには限界があり
正確さに欠けることも多い。
たとえば骨の変形・奇形(先天的なもの)などは
スタティックパルペーションでは
大きな不整列として判断してしまいます。
当然、奇形には矯正は不可能であるので
誤った矯正がかえって症状を悪化させる原因にもなりかねないし
こういう先天性の奇形も少なくはないケースなので
スタティックパルペーションの欠点を補うためには
モーションパルペーション(可動性検査法)が必要不可欠なのである。
モーションパルペーションとは関節の可動性を触診する検査法である。
関節の動きは、動きすぎると不安定さが増し
動きが少ない場合は可動域が制限されます。
スタティックパルペーションで脊椎の不整列が確認できれば
その次はモーションパルペーション(可動性検査法)によって
その椎骨のフィクセーション
(椎骨の可動性が減少、もしくは消失している状態)を
確認しなければいけません。
その後、カイロプラクティックの
アジャストメント(矯正)によって
その椎骨の不整列を正し
正常な可動性を取り戻さなければならない。
カイロプラクターが検査で一番重視するのは
関節の可動性を検査する
モーションパルペーションと言ってもいいでしょう。